三角定規⊿完~幼馴染とクラスメートの三角関係~
「どした?
ため息なんかついて。」


そんなわたしの顔をひょこっと覗き込み
きょとんとした目で問いかけてくる。



「へっ!?

な、なんもないよ!!」


まさか、あなたが好きで悩んでます。
なんて絶対言えない~!!

そんな思いがあり、必死で手と顔で何もないことを表す。


「ふーん…?

それより、小テストどうだった?
遥加のクラスもやっただろ?」


一度不思議そうに首を傾げるも、別の話題をふってくる。


「あー…もうダメダメ。

知哉は?」


ちなみに言うと、わたしと知哉はクラスが違う。
隣同士なのだ。


「俺?

俺はいつも通り。」


いつも通り…ってことは…っ!!

「満点!?」


「おうっ♪」

わたしが驚きながら言うと、嬉しそうに知哉は返事をする。


「すごいね~!

あ……」


そんな話をしていたら、目の前には学校の門。


あ~あ…
もう着いちゃった。

しょうがないか……。



「それじゃ~ね!!」


「ん、またな。」

わたしがおもいっきり手を振ると、知哉は微笑みながら手を振ってくる。


はぁ…
もっと一緒にいたかったなぁ。



そう考えながらボーッと道を歩いていた。





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