三角定規⊿完～幼馴染とクラスメートの三角関係～

「なーに、変な顔してんだよ？」

!!!


突然後ろから、嫌～な声がしてくる。

この声……!!


「変な顔なんかしてないもん！」


そう反論しながら振り向き、相手を確認する。


「ただでさえ変な顔が、さらに変な顔になってたけどな～？」


そこには、やっぱりと言うべきか。
予想した通りのクラスメートの顔があった。


「孝太！

あんたねー、朝からいきなりそんなこと言う？　普通！」


水瀬 孝太(ﾐﾅｾ ｺｳﾀ)。

クラスメートで席が隣のヤツで
しょっちゅうケンカしてる。


今だって…


「朝っぱらから、変な顔してる方がわりぃんだよ!!」


こんな嫌味をいってくる。
ていうか、ケンカを売ってるとしか思えないヤツの台詞。


「さっきから変な顔、変な顔ってねー
一体どんな顔よ！！」


わたしが怒りながら言うと


「こーんな顔」


そう言って孝太は、自分の顔をびよ～んと引っ張って見せる。



「～～っ!!

サイッテー!!!」

バシンｯ！


「いってー！！」


わたしはそんな捨て台詞と共におもいっきり孝太の背中を叩いたあと、孝太の叫びを気にすることなく教室に入っていった。