秘密の彼氏


「洗いましたぁ」


濡れた髪のまま、イケメン(メガネ外した状態)拭石登場。


「あ..」



...ど、どきっとなんかしてないもん!
するハズないじゃんっ!!!



「こ、ここ、こっち!!」


とりあえず、ドライヤーで乾かさなきゃ!!


「これで乾かして!」


ドライヤーを差し出すと拭石は、ちょっと戸惑ってこう言った



「ぼ、僕ドライヤー使ったことないんです...」



「...へ..」




ああ、まあ仕方ないよね。
いつもあんな髪型だし...


「じゃあ、あたしが乾かしてあげるねっ♪」


「えええ!!」



「なぁに?嫌??」


「あ!い、いえ!そんなんじゃなくてっ..!」


「あははっ」



なんか、拭石への接し方、分かった気がする。



一人楽しくなってきたあたし。
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