秘密の彼氏
プチプチ・・・
高速でリモコンのボタンを押す進。
その隣にはボーっとテレビ画面を見つめるあたし。
・・・・・・結局,あたしたちは満員電車を置き去りに、
進が見たがっているアニメを録画しに進の家に戻ってきた。
「できたー!」
普通,学校遅れてまでしてアニメに尽くすかなあ?
そりゃ、満員電車に乗らずに済んだのはいいけど・・・
「あれ?憂?」
「・・・あ!ごっごめん!考え事してた!」
「ん?そっか。これからどうする~?次の電車まであと一時間あるけど・・・」
今の時刻は8:30分。
次の電車は9:40分。
結構時間あるなぁ・・・
「暇になるねー。何してよっか?」
「んー・・・」
・・・案の定、進が提案した暇つぶしは
「撮り溜めしてあるアニメみようかっ!」
子供みたいなキラキラな笑顔で言われると、流石に嫌とも言えず・・・
「またアニメ?」
とか言いつつ
「ま、いいよっ。」