秘密の彼氏
「なんですか。あたしになんか用あります?」
進に会話を聞かれたくなかったため、廊下に出た。
『用も何もさ、憂ちゃんっ!外見てみなよ』
外・・・?
嫌な予感がして、窓から外を見た。
『久しぶり~』
・・・視界に飛び込んできたのは、あの時の先輩全員。
背中に冷たいなにかが走った。
「なっ、なんでいるんですか?」
それでも冷静を装ってしゃべり続けた。
『何でって・・・特に理由はないや~』
ゲラゲラ笑う先輩達。
お願いだから、進,気づかないで・・・
『それよりさ、何?あのヲタク拭石と付き合ってんだって?!
どうしちゃったの?もしかしてさ前、助けてもらって惚れちゃったとか?!?!』
確実に馬鹿にされている・・・
「悪いですか?進は優しいいい人です。」
『悪いとは言ってないじゃんっ。でもさ~・・・
ハッキリいってさ,一緒にいても楽しくないでしょ?
ずっとアニメ見てるだけなんじゃない?』
ずっと遠くから言えてるー!という笑い声が聞こえた。