姫と竜 *王子が誘拐*

まるで降り出すのを待ち構えていたかの様に、

風に乗せ激しく叩く──


エリーゼは一瞬、外に目を奪われた。


「食べたぞ。」

「 ? 全然食べてないわ。」

エリーゼは思わず皿を覗き込む。


「いや、食べたぞ一口。次はそなたの番だ。」

「!!」


【騙された…】


知りません!

と 言わんばかりにエリーゼは顔を外に向ける


窓にあたる雨はまた、次第に強く激しく。止む事を知らぬかのごとく吹き荒んでいた



そしてエリーゼの、いつの間にか伸びた手もまた荒れる


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