姫と竜 *王子が誘拐*


「う゛っ…。」

「大丈夫か!?」


ゴクリと凄い音を立てエリーゼは無理矢理呑み込む。

アクトは、背中をさすりながら、様子を窺っていた。


「食べたわよ。」

エリーゼは満足気に言って

「──そうだな。」

アクトは手を離し笑った



「………食べたのだから、あなたも食べなさいよ。」


その時、雨が激しく振り出した。窓にバタバタと当たった。


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