【冬】クリスマスナイト 〜ある少年の奇跡物語〜
僕は前を向き直ってみると、そこには…
「湖?」
「そう、サルバンの国のほとんどが湖でできているんです。だから"湖の都"と言われてるんですよ」
「へぇ〜」
おにいさんのうんちくを聞いた僕はサルバンの地を見下ろした。
すると湖の中からとても気になる物を見つけた。
「あれは何?」
湖の中から何かがひょこひょこと顔を覗かしている。
お兄さんもそちらに視線を移すと「あぁ〜」とつぶやいた。
「あれは人魚という種族ですよ。」
「にんぎょ?」
僕は初めて聞いた言葉に首をかしげる。
すると、お兄さんは僕のために詳しく教えてくれた。
「体が人間で足が魚の変わった生き物です。この国には人魚しか住み着いてないんですよ」
「えっ!?なんで?」
「だって普通の人間が水の中で暮らせるわけないじゃないですか。」
.
