だから、笑え

―――――…
―――…
あれは雪の降る日だった。

割と暖かい日が続いていた、やけに寒い日。
俺達は受験真っ只中にいて、教室内は引き締まったムードの中。担任が、焦った声で、赤塚、と呼んだ。



小春の表情からは何も読み取れなくて、だけど無表情過ぎるそれに、嫌な予感がした。



話の結末を聞いたのは、間もなくしてから。



日和を迎えに行った晴哉さんが事故に巻き込まれた。視界が悪い雪の中、スピードを出し過ぎた車が曲がりきれずに、停車してあった晴哉さんの車に突っ込んだらしい。




晴哉さんは即死。





まだ中学生の日和。いや、歳とかそんなんじゃなくて受けた衝撃はきっと、想像もつかない世界だ。



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