だから、笑え

誰のせいでもない。まして日和のせいじゃない。日和は、晴哉さんが迎えてに来るのをただ待っていた。雪の降る中、その知らせが届くまで。



俺が日和を見たのは葬式の時で、時間が止まってしまったかのような日和に俺は何も出来なくて、身動きすらせず、晴哉さんの遺影を見つめていた日和にひどく胸を痛めた。







日和にとっての晴哉さんがどんな存在だったのか俺には分からない。だけどきっと、日和の初恋も、思慕も、憧れも、尊敬も全て持っていったんだろうとは思う。



悔しいけど。別に越そうとか思ってる訳じゃない。似せようとしているつもりもない。



「日和、俺はおまえが好きだ」



そう、大事に大事にして、



「だからおまえも俺だけ見てろ。」




俺がいなくなると壊れてしまう位俺が必要になるように。



そんな事を思う俺はもう狂ってる。


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