だから、笑え

きっちり20分後、日和は既にスタンバイした俺の車の助手席に乗り込む。日和は約束された時間を絶対狂わせない。どんな理由があっても、どんな状況でも、だ。


理由を俺は知ってる。ついでにいえばこの馴染んでしまった敬語の口調が何故かも。



だからこそ、抱き締め足りない。なんて言ったらこいつはまた怒るんだろうか。別に、いい。いつも俺はそれに助けられてる。



「どこ行くんですか?」


日和の髪が首を傾げると同時にふわふわと揺れた。



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