親友!?幼なじみ!?恋人!?
「っなんでもない」
「いや…なんでもねぇわけねぇだろ!」
差し出す慎吾の手を振り払って慎吾に背中を向けた。
ごめんなさい
ごめんなさい
幸せって思うことすら罪なのに。
わたしが慎吾の幸せを奪ってきたのに。
奪ってたのに。
一緒にいられないのは当然で、そんなことで涙を流すなんて…
こんなわたしなんかの心配なんてしないで。
…~~~っ!
ホントはすがりたい。
慎吾の手をとって、抱きついてしまえたら。
そんなことを考えるのさえ、わたしには罪。
しまえたら、なんて…
考えちゃだめ。
もう決めたの!
甘い夢をみない!
甘い囁きにも耳を傾けない。