親友!?幼なじみ!?恋人!?
これが後悔の引金になるなんて、今のわたしは全く想像してなかった。
ううん…想像できなかった。
あれから2週間、部長は他の社員と組むことにしたらしく、その娘とベッタリだ。
胸がチクチク痛む。
自分が断ったんだから!
しっかりしなさい、真琴!
自分に言いきかせて、手元にある書類に目を通し始める。
でも商談の日が近づくにつれて、彼とその娘が一緒にいることが多くなっていって、気がどうにかなりそうなほど苦しかった。
そして、追い討ちをかけたのが商談を一週間前に控えた日のトイレでのこと。
「ヤバい!マジ惚れそう!如月部長、めっちゃいい男!優しくて、かっこよくて、お金持ってて、最高じゃん?」