親友!?幼なじみ!?恋人!?
「冗談だよ…ってぇなぁ。判ってるよ、その幼なじみのどっちかがお前の好きな「稚早!!!!」
ビックリして目を丸くする稚早。
わたしも自分があまりにも大きな声をだしたことに驚いた。
「あっ…ごめんね。」
一段と小さな声で謝った。
「気にすんな。俺も悪いから。」
そう苦笑いを見せて、わたしの頭をポンポンっと叩いた。
「まぁ座れよ。客人立たせたままじゃぁ、商売あがったりだよ。」
コクンと頷くと、稚早の誘導で席に着いた。
慎吾と晃はいつもアイスコーヒー。真琴はたいていアップルティー。
代わりばえのないオーダーを知ってるからこそ、三人には何も聞かずに注文した。
わたしもいつもストレートティーしか飲まないから。
「それにしても面白いわね、彼。」
向かいの席に座っている真琴が身をのり出して、稚早の方をちらっと見て、小さな声で話しかけてきた。