ヴァンパイアの花嫁 番外編②
「駄目だ お前はそのままでいい 強くなったら私の周りに居る女たちと同じだ」


レオンの言葉にティナは小首を傾げる。



その途端に、淡いブロンドの髪がさわさわと揺れ動く。



その髪にレオンは手を忍ばせた。



柔らかく、上質の絹を思い出させるティナの髪。



「アシーネやアメリア、それにエレオノーラのようになっては辟易(へきえき)だ お前はこのままでいい」


ティナ以外には見せない笑みを浮かべると顔を寄せた。



甘いキスを受けてティナはやっとレオンの元へ戻る事が出来たんだと実感した。



「まだ血が足りていないだろう 飲みなさい」



ティナが飲みやすいように髪を払い、顔を少し傾けて待つ姿は美しい。



「・・・レオン・・・エレオノーラさんとのこと・・・疑ったりしてごめんなさい・・・」



「ティナ、私たちは長い年月を生きてきた 身体を欲したこともあったが、今もこれからもお前だけしか見えない お前しかいらない 愛している これから長い年月、愛し続ける事を誓う」



「レオン・・・」


レオンの言葉が心に染み渡っていく。



「レオン、あたしも誓います」


ティナに笑みが戻り、レオンは自分にすっぽり納まってしまう華奢な身体を抱きしめた。



END  2010.3.7



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