この腕の中で君を想う


俺はペットボトルをその辺に置くと、裾を掴んでいる佐藤の手を掴んだ


「ちょ…何!?」

予想もしなかった展開に慌てふためく

もう一方の手に持っていたコップのお茶が少し零れたけど気にしてられない



今度は俺の番



「悪かった」

「え?」

「あの時…軽率だった」

俺は頭を下げて謝った

少しでも俺の誠意が伝わるように


「………」

佐藤はビー玉のような大きな目を見開いたあとフゥ…と溜め息をついて


「もう…いいです。正直まだ許せないけど、あの時の私には隙があったんだと思う。だから…お互い様」


でも、謝ってくれてありがとう…って困ったような、だけど嬉しそうな顔で笑った


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