この腕の中で君を想う
白山って…
優しいのか意地悪なんだか分からない
でも、何気ない行動にドキッとする自分が一番訳分かんないんだよね…
吐き出すことの出来ないもどかしい気持ちを押し殺すように深い溜め息をつくと天を仰いだ
「あーあ、大人ってズルい」
付き合う?なんて簡単に言えちゃうし
甘い言葉を吐いて自分ばっかり翻弄されて、相手は平然な顔でいる
大人の余裕ってやつ?
なんかムカつく
「…あのオヤジの思い通りになってたまるか」
絶対に振り回される側になんかなってやらない
私が振り回してやるんだから
密かにそう固く決意して
コップに注いであるお茶を一気に飲み干すと
キッチンの電気を消して真っ暗闇になったリビングを後にした
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