この腕の中で君を想う






「あっ、噂をすればなんとやら…ってね♪」



真沙美は上機嫌で軽やかに玄関の方へ向かう



「…最悪」



あの人が来る前に帰ろうと思ってたのに


私は深い溜め息をつくと、バッグを持ったまま渋々玄関へ足を運んだ








「おかえりー」


「真沙美、今日も好きだー♪」



弾むような声と共に玄関から入ってきたのは茶髪でベリーショートの男



男は真沙美を見るなり靴を脱ぎ捨てて思い切り抱き締めた



「………」


第一声から話が噛み合っていないけど


お互い好き同士だから気にならない…のか?





…理解できないι



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