ストーカークラブ
次の日、いつの間にか眠っていた信太達は、昼過ぎに目を覚ました。
ファミレスでも行こうと玄関を開けると、そこには見慣れた物体が置かれている。
美奈子が毎日買っているコーヒーとタバコの空き缶と空箱。そして、さも玄関の前に居て聞き耳をたてていたかの様な、大量のタバコの吸い殻がアピールするかのごとく置かれている。
ゾっとした……。
昨夜の会話は奥の部屋でしていたので、玄関の外に声は漏れなかったはず。
信太と陽一は、辺りを確認しながら足早に自宅を後にした。
ファミレスに着き、周りを警戒してから大丈夫な事を確かめ、陽一は話し始めた。
「玄関前のあれ、順君がやったのか! 信太の家の前に来てたのか」
「いや、順じゃないよ。順はタバコも吸わないし、コーヒーも嫌いで飲まない。あれは……美奈子だよ」
「は? 何がどうなってるんだ! これじゃまるでストーカーじゃないか! 信太に別れ話しを持ち出されるのを気付いて狂ったのか」
信太にも何が何だか分からない。
そして、今までの出来事を、信太と陽一で整理していった。
順の嫌がらせは、メールとボイスチェンジャーの脅迫。じゃあ携帯への非通知と、自宅への無言電話と、傘を切り刻んだのは、もしかして美奈子か? 白石さんの態度も気になる。
しかしこの三人が狂い出したのは、大体同じ時期だ。それが違和感でもあり疑問だった。
「三人が狂い出したきっかけがあるはずだよな〜。それが分かれば、解決の糸口が見つけられそうな気がするんだけど……」
そこで、しばらく俺達は考えた末、調べる事にした。
ファミレスでも行こうと玄関を開けると、そこには見慣れた物体が置かれている。
美奈子が毎日買っているコーヒーとタバコの空き缶と空箱。そして、さも玄関の前に居て聞き耳をたてていたかの様な、大量のタバコの吸い殻がアピールするかのごとく置かれている。
ゾっとした……。
昨夜の会話は奥の部屋でしていたので、玄関の外に声は漏れなかったはず。
信太と陽一は、辺りを確認しながら足早に自宅を後にした。
ファミレスに着き、周りを警戒してから大丈夫な事を確かめ、陽一は話し始めた。
「玄関前のあれ、順君がやったのか! 信太の家の前に来てたのか」
「いや、順じゃないよ。順はタバコも吸わないし、コーヒーも嫌いで飲まない。あれは……美奈子だよ」
「は? 何がどうなってるんだ! これじゃまるでストーカーじゃないか! 信太に別れ話しを持ち出されるのを気付いて狂ったのか」
信太にも何が何だか分からない。
そして、今までの出来事を、信太と陽一で整理していった。
順の嫌がらせは、メールとボイスチェンジャーの脅迫。じゃあ携帯への非通知と、自宅への無言電話と、傘を切り刻んだのは、もしかして美奈子か? 白石さんの態度も気になる。
しかしこの三人が狂い出したのは、大体同じ時期だ。それが違和感でもあり疑問だった。
「三人が狂い出したきっかけがあるはずだよな〜。それが分かれば、解決の糸口が見つけられそうな気がするんだけど……」
そこで、しばらく俺達は考えた末、調べる事にした。