ストーカークラブ
第十三章 飛び蹴り
美奈子に別れ話しをしてから更に半年が経とうとする頃、ポストを開けると美奈子からの手紙が入っていた。
内容は、やり直したい事と、やり直してくれないなら生きていけないという、歪んだ愛を象徴する様な文章が綴られていた。追伸には図々しくも、新しい携帯と、自宅の番号も教えてくれと書いてある。
この執拗な執着は尋常じゃない。信太は引越しも考えていた。
陽一の計らいで、新居が決まるまで陽一の家に居候させて貰う事にしたのだが、酒が入ってなくても普段からテンションが高い信太達は、楽しく過ごしていた。
引越し先が決まり、必要な荷物は陽一の部屋に置かせて貰っていたが、前のアパートに残してきた、処分する荷物を片付ける為、信太は一人でアパートへ向かった。
前のアパートが見えてきた頃、見覚えのある人物が玄関の前に立っている。
しっ、白石さんだ! 何の用だ? 何しに来たんだ?
一気に頭の中が疑問符で埋めつくされる。
そうしている間にも、白石さんは信太に気付き、ニヤニヤした不気味な薄笑いを浮かべて、着々と信太との距離を縮めてきた。
「お前のせいだ〜〜〜っ!!」
そう叫びながら、信太の体を目がけ、ナイフを突き出してきた。
内容は、やり直したい事と、やり直してくれないなら生きていけないという、歪んだ愛を象徴する様な文章が綴られていた。追伸には図々しくも、新しい携帯と、自宅の番号も教えてくれと書いてある。
この執拗な執着は尋常じゃない。信太は引越しも考えていた。
陽一の計らいで、新居が決まるまで陽一の家に居候させて貰う事にしたのだが、酒が入ってなくても普段からテンションが高い信太達は、楽しく過ごしていた。
引越し先が決まり、必要な荷物は陽一の部屋に置かせて貰っていたが、前のアパートに残してきた、処分する荷物を片付ける為、信太は一人でアパートへ向かった。
前のアパートが見えてきた頃、見覚えのある人物が玄関の前に立っている。
しっ、白石さんだ! 何の用だ? 何しに来たんだ?
一気に頭の中が疑問符で埋めつくされる。
そうしている間にも、白石さんは信太に気付き、ニヤニヤした不気味な薄笑いを浮かべて、着々と信太との距離を縮めてきた。
「お前のせいだ〜〜〜っ!!」
そう叫びながら、信太の体を目がけ、ナイフを突き出してきた。