六人に届いた手紙
 優子がそう言うと、亜紀は泣き崩れ、皆ボロボロ泣いている。
 もちろん優子も涙でぐちゃぐちゃだった。

 私達はしばらく、病院の屋上で泣いていた。


「意識が戻りましたよ〜」


 屋上に来た看護師さんに言われ、皆で朋子の病室に向かった。

 ベッドの上で横たわる朋子に、屋上での話しをした。

 そして、亜紀が朋子に謝り、朋子は亜紀がした事を怒るわけでもなく、
「私が悪かったの。みんなごめんね」と声を上げて泣いている。

 全員、朋子のベッドの周りで声を上げて泣いた。

 こうして闇は綺麗に姿を消し、穏やかな光が私達を照らした。


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