溺愛ラバーズ
「あれま〜…。」


「恥ずかしいやつめ。」


「それで、婿養子になるんだがいいだろ?」


「婿養子っ!?」


「お前がか?」





俺以外に誰がいる……。





「まりあちゃん、いいのかい?こんなの婿に取ったら苦労するんじゃないのかい?仕事ばっかでつまらないだろ?」


「何言ってんだ、母さん!逆玉だぞ!喜べ。」





親父こそ何言ってんだ。





「あの、お仕事してる樹さんは素敵ですよ。でも、突然婿養子なんてすみません。私には姉と妹しかいませんので、天宮を継続させる為に婿養子を取ってるんです。」


「謝る必要なんてないんだよ。こんな息子だけどいいのかい?」


「私は、樹さんがいいんです。樹さんじゃなきゃダメなんです。」




俺の方を向いて言ったまりあの頭を引き寄せる。





「樹さん、こんな私でいいですか?」


「俺も、まりあじゃなきゃダメなんだ。」





涙を浮かべ、微笑むまりあに微笑み返す。





「まりあさん、ウチの息子をよろしく頼みます。」


「こちらこそ、よろしくお願いいたします。」





真剣な表情で頭を下げる両親に慌てまりあも頭を下げる。




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