溺愛ラバーズ
ひなのちゃんは相変わらず、嫌な顔してる。





「あら〜、みんなここにいたのね。宗士さん、海斗さんおかえり。」


「ただいま帰りました。」

「お義母さん、お久しぶりです。」





フリフリのエプロンを付けたお母さんが現れた。





「まりあ、準備は出来たの?」


「うん。」





洋服も昨日から選んで、髪の毛はひなのちゃんにセットしてもらった。





「ちょっとママ!やっぱり私は反対よ!」


「えぇ〜、困るわ。もう、夕食の準備してるのよ?」

「違うわよ…お姉様のお見合いの事よ。」


「楽しみよね〜。高杉さんって方よね!私、会社のパーティーで見た事あるんだけど、かっこよかったわ〜!」





えっ!!!





「まりあちゃん、高杉くんはかっこいいよ。」


「仕事中は厳しいけど、真剣な表情がかっこいいって社員が言ってたよ。」





お義兄さん達にそう言われ、本当に会うのが楽しみになってきた。





早く、高杉さんに会いたい。





「お姉様、かっこいい人かもしれないけどよく考えて?相手は28歳じゃない。オッサンよ。」





28歳はオッサンじゃないわよ?



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