幸せな結末
「こんばんは」

俺たちも理彩さんにあいさつを返した。

「先客はもうきたか?」

靴を脱いだ主任が理彩さんに聞いた。

えっ、先客?

俺たち以外の誰かも、食事に招待したのだろうか?

そう思っていたら、
「理彩ちゃーん、お肉に塩コショウかけるー?」

その声と共にやってきたのは、
「堺さん!?」

美羽ちゃんが驚いたように言った。

「あ、若宮さんと美羽ちゃんだ♪」

堺ちゃんは俺たちの姿を見ると、嬉しそうに言った。

何か妙にデジャヴを感じる。

俺の記憶が間違っていなければ、前にも同じことがあったようななかったような…。

「若宮もきたのか?」

やっぱりなー!

課長が堺ちゃんの隣に並んだ。
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