幸せな結末
嫌な予感を感じたのは、俺の気のせいであって欲しい。

「課長…」

俺の後ろに、腕を組んだ課長が立っていた。

どす黒いオーラが見えたのは、俺の気のせいか?

「えっと、休憩です…」

「サボり、の間違いじゃないのか?」

「そんな、滅相もない」

俺は顔の前で手を振って否定をした。

「課長は、何を?」

「飲み物を買いにきただけだが、何か不都合でも?」

「いえ、何も…」

笑顔が引きつっているように感じるのは、俺の気のせいであって欲しい。

「あ…じゃぁ、失礼します。

紅茶ありがとうございました」

美羽ちゃんが頭を下げた。

「仕事、頑張ってね」

「はい」

美羽ちゃんは笑うと、俺の前を去って行った。
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