幸せな結末
「大学卒業後に入社したから、6年目だな。

今年で7年目になるよ」

「そうなんですかー。

となると、今年で29歳なんですか?」

美羽ちゃんに年齢を当てられ、俺は飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。

「えっ、計算したの?」

そう言った俺に、
「質問に気づかなかったんですか?」

答えた美羽ちゃんはイタズラっぽく笑った。

全く、気づきませんでした…。

けど、こうして話せるのは嬉しい。

まるでお互いを教えあっているみたいだ。

その時だった。

「若宮、何してる?」
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