二人だけの秘密
私と澤辺さんはホテルに戻った。

昨晩と同じで
「時間よくなったらまた来てね」
そう言って澤辺さんは部屋に入った。

私は部屋に戻り
シャワーを浴びた。

そして寝る準備も整え
携帯を開いた。


彼氏からの着信だ。


ひとまず電話をする。

「ごめんね。
電話気づかなくって」

「浮気か~??」
と笑いながら言う彼。

なぜかドキッとしてしまう私。


いや。
やましいことは何一つしていない。

「なんでよ。
仕事って言ってたじゃない。
明日の朝一には帰るし・・・。
ちょうど今ご飯行ってて。
部屋戻って寝ようと思ってたとこ。」

「そっかぁ。
大変だな~。
ゆっくりやすめよ。」

「うん。
ありがとう。」


寝る。
なんてのはウソ。
これから私は澤辺さんの部屋に向かう。


心配させちゃいけない。
そう思って
ついたウソ。


普通に聞いてるだけなら
何か疑っちゃうような話だもんね。

男の部屋に女一人で行くって。


結局私も澤辺さんと同じ。

これはついていいウソだよね。






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