愛、故に


「こんにちは。名前、なんていうの?」



得意の作り笑顔で、話かけた。


「えっ、あの…大友です…」



「違うよ、下の名前」



「えっ……?
彩夏…です。」



「さやか?へぇ―」



女の顔が一瞬で真っ赤になる。


なんだよ、なかなか可愛いじゃん。
< 6 / 25 >

この作品をシェア

pagetop