女王様はメイド様?!①【完】
救出後、女の子の姿をして半泣きしている
輝くんに唯とあたしは質問攻めをした。


可哀相だから…
半泣きしているから…


だから今はそっとしておこう。


…なんて良心は当時のあたし達は持ち合わせてなかったみたい。


とにかく気になることをズケズケと聞き出した。


今思えばもう少し手加減してあげればよかったんだけどね。


唯が『何でそんな格好してるの?』と一言目から確信を付く質問に輝くんはブルっと身震いした。

よっぽど思い出したくない出来事だったらしい…


これでもかってほどにうるんだ瞳で輝くんは
搾り出すように言った。


『お人形コンテストに出る写真を撮らせてって言われたから…』


その先はもう言いたくないとでも言うように
そこで言葉が途切れた。


お人形コンテスト…


お人形コンテストっていうのは当時、毎年夏祭りに結構みんな気合を入れて参加していた慣例行事的なもの。


なんでそれに輝くんが利用されたかって?


それは輝くんの整った顔立ちにあったのだろう。




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