マイエンジェル†甘い声で囁いて
入口の方を見ると、タクミが少し不安そうな表情で私を見ていた。


「風…ちゃん、やめるとか言わねーよな?今のはさぁ、ホラあの子らが邪魔だったから~…。演技だよ、演技ぃ」


今日の朝まで完璧だったあの笑顔は、私の持つ彼のイメージと共に…少しずつ崩れていく。


私がフイッと顔を背けると、隣でミコちゃんがケラケラと笑う。


「あはっ、風ちゃんに何やったのぉ?」


「ミコこそ、風ちゃんに何やってんだぁ?やりすぎだろ、コレは。原型留めてねぇじゃんかよっ」


タクミがミコちゃんに突っかかる。


「それはタクミが風ちゃんの事、ちゃんと見てなかったからだよぉ~。元から可愛いよ、この子は」


ミコちゃんは私の隣で、さっきつけたばっかりのウィッグをいじる。


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