マイエンジェル†甘い声で囁いて
「ちょっ…ちょっと待ってよぉ。歌うなんて一言も言ってないしー。それに私って歌サッパリだから」


首をプルプル横に振ると、大賀タクミくんが私に近づいてくる。


ひぃっ…。


な…何なの?


タクミくんの、少し色の抜けた髪が窓からの夕日に反射する。


近くに来ると、意外と背が高くて


イスに座ってる私からしたら、かなり見上げるほどの高さ。


「か…帰りますっ!ここにいて、ごめんなさい」


そうだ…。


< 16 / 474 >

この作品をシェア

pagetop