届かなくても
出会い
4月。。。
私はこの春、高校に入学した。
「花恋~クラスちがぁぁ~う!!」
私は「大谷花恋」
もう一人は「田神雅」
雅とは中学からの大親友。

クラスが書いてある掲示板をみながら雅が叫ぶ。
雅は少しおっちょこちょいな所がある。
でもとても明るい。私はそこが雅の一番すきなところ!!

入学式が終わり、今日は午前中だけらしく、私は家に帰った。
家に着くと、
「花恋、何部入る~??」
と雅からメールが来た。
部活なんてメンドーだった。それでも太りたくない私は、
「わかんないけど運動系かなー」
と半ばやりなげな返事をした。
1分もしないうちに、
「じゃあ、バスケ部にしない??」
と返事がきたから、
「あっ!!いいねバスケ!!部活見学重視決定↑↑」
と送り、いつの間にか眠ってしまった。

次の日。。。
「花恋ーー!遅れるよ!!」
お母さんの声が階段から聞こえた。

あっ!眠っちゃったんだ。
私は急いでお風呂に入って、用意をして家をでる。

なんとかギリギリで学校に着くと、すでに雅が待っていた。
そうだよね。もうこんな時間だし・・・
時計をみると8時をすぎていた。
「花恋遅かったじゃん!寝坊?」
雅が笑いながら私に聞く。
「うん・・・ホントヤバかったんだから~」
まだ雅は笑っていた。

―――――キーンコーンカーンコーン―――――

放課後、私たちはさっそく体育館にむかった。
するとそこにはバスケ部の2,3年生がいた。
1年は私たち以外にもチラホラ。

女バスだけじゃなく男バスもあったことに初めて知った。
男バスの中にひときわ目立つチャラそうな3年生らしき人がいた。
もともとチャラいのが好きだった私は一瞬で恋をしてしまった。
ふと、男バス入部希望の1年生をみるとそこには幼馴染の
「早川颯太」がいた。
私はこれを「運命」と思い、目を輝かせた。





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