★悪魔と妹★




「!!!」



驚いたのは彼、ケルベロスさん。

4メートルほど跳ねた。




「な、なにす……っ」




引っ込んでいた耳と尻尾が飛び出し、つかまれた方の腕を押さえてブルブルしている。




そんなに強くつかんだかしら?




「ボクの妹に何するんだよ!」




お兄様…ケルベロスさんは何もしてないわ……




「アイツの目はどうなってんだ?」




アデル様がつぶやく。




「マイムお兄様。だって屋敷にはたくさん部屋が空いてるでしょう。」




確かにケルベロスさんはお兄様達に笑われて、涙目になっていたけれど、


お兄様に居候を断られて逆にホッとしていたのかもしれないけれど……






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