戦慄の魔説
しばらく歩くと空気が変わった


「結界が近いみたいだね」

結界は異様な感じがする
霊を集めるかのような

するとうめき声みたいなのがいろんな方向から聞こえてきた


「まずい、囲まれてるな」


何か武器を出そうと右腕を動かしたとき激痛が走った


「くっ!!」

「真実!?大丈夫!?…ここは僕にまかせて」


周りには人間の霊が数えきれないほどいた


「でてきて、フルムーン」


両手には月のように光る丸の手裏剣のような物をだした


それを左右に投げるとブーメランのように右回りに飛び次々に霊を倒していった

そして手に戻ってきた


「ふぅ、なんとかなったね!!数が少なくてよかったよ」

俺から見たら30は居たと思う
人それぞれ感じ方は違うけど少ないとは思わないはずだ

シンシアは複数を相手にする戦い方みたいだ

「すごいな…あんなにいたのに一瞬で…」


俺一人だったなら相手は弱いとは言え複数相手にするのは骨が折れる

本当にすごいと思った


「そんな!!照れちゃうよ。敵が弱かったから倒せただけで威力は弱いからさ」


手をもじもじさせ顔を赤くしている
その仕草はかわいいとしか言いようがなかった
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