戦慄の魔説
そう言えば気になることがあった

「シンシアの武器はチャクラム?」


「そうだよ!!フルムーンは霊力を斬るための物だから鉄とかではないけどね。でも大抵の物は斬れるよ!!」

シンシア武器はフルムーンと言うらしい

それからまた歩き出した

それにしてもさっきの痛みは何だったんだろう

腕を動かし確かめる

今は何ともないみたいだ


そう言えば師匠は7日くらいかかるとか行ってたよな?

まだ2日、遠いなぁ


「ねぇ真実…あれなにかな?」


シンシアの指の先には白いモコモコしたものが動いている


近づくと朝居たやつと同じことに気づいた

ぴくっと耳を動かしすごい勢いで逃げ出した

「あっ!!待て!!」

追いかけると早いけど追いつけないほどじゃなかった

だけど地理を生かした逃げ方でちょこまかと動き回る


追いかけながら木の枝を折りそいつの目の前に投げる


するとマンガみたいに地面を滑りながら止まり違う方向に逃げようとする


だけど止まったのが最後
後ろから首の後ろをつまみ持ち上げる


「やっと捕まえた。やっぱあったばっかの銀狼にそっくりだ」


色は銀ではないし目もくりくりしているが銀狼にそっくりだった


「はぁはぁ真実早いよ。」

「ごめんごめん。ちょっと気になって」


すると声が聞こえた


「お前離せよ!!」

見ると白い狼は言葉を話していた

幼いような高い声で


「離せってば!!ママに言いつけるぞ」


なんとも不思議な光景だった
ただシンシアは目をキラキラさせていた
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