戦慄の魔説

三日目

次の朝
ふと目が覚め携帯を見ると時刻は8時

未だに体の上にはシンシアがいる

シンシアから伝わる体温が睡魔を強化し眠りに誘う

「だめだだめだ!!シンシア起きて!!」

体を揺する


「ん…おはよ…?なんで僕の下にいるの?」


シンシアが起きあがると案の定、胸が露わになる

「………!!えっち」


バシッ
朝から目覚めのビンタを食らった
その音を聞き銀狼が笑っていたのは言うまでもない



俺は銀狼とシンシアを後ろにし離れて歩いていた

「ごめんね真実…怒ってる?」

「怒ってない!!」


距離は5メートルくらい離れている

「怒ってるじゃん…だってあの状況なら誰でも誤解するよ」


「くっくっく、シンシアは真実が弁解するまもなく殴ったけどな。それに真実の性格からすると怒ってはないな」


笑いながらシンシアの歩幅に合わせ話す銀狼

そう
俺は怒ってはない
ただすねてるだけ


「善意って報われないと辛いな」


ぼそっと呟くと耳のいい銀狼は吹き出す


俺はすたすたと歩きをやめなかった
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