戦慄の魔説
第8章…神風
次の日…支度をして外にてた


「荷物はこの前買った服と少しで大丈夫だよな?」

制服とかも配られるかも知れないし問題ないだろう


「場所は横浜よ。そこから船みたいね」


「クォーツさん、わざわざ見送りですか?気にしなくていいのに」


「私の命令出し危険だしね。見送りくらいはしないと」


寝間着のクォーツさんは新鮮で見とれてしまう


「横浜に10時でしたよね?霊力しばらく使えない分思いっきり使って走りますよ!!」


「じゃこれを持って行って。和食は得意じゃないから初めてなんだけど」


布にくるまれた物はどうやらおにぎりらしい


「これはレアですね!!いただきます。あと銀狼は置いていくんでこき使ってやってください。じゃ行ってきます!!」


走り出す直前暁のタバコの匂いがした

影から見送りとは暁らしい


ビルの上を獣化で走るが明らかにこの前よりも早い
予定より早く着きそうだ

時間は9時
横浜に着いたがまだ少し余裕があるためクォーツさんがくれた物を食べることにした


「……四角?……五角形!?」


独創的なおにぎりは四個あり少し焦げた卵焼きと少し黒い唐揚げがあった

「………うまい…うまいけど形がな…今度おにぎりは三角って教えよう」


見た目はあれだがおいしく頂いた

さてそろそろ行くかな


確かあの辺だったはず


公園を突っ切ると何やらタイタニックを思わせるような船がある


「………あれ?………税金返せ!!」


だいぶ金を使っていた


周りには結界があり霊力に反応するらしい


俺は霊力をギリギリまで抑え人並みくらいにして船へ近づいた
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