この出会いが奇跡なら-上-






ねえ、成斗。


あたし、このまま時間が止まればいいのにって、そんな無謀な事まで考えてしまうよ。



ずっとずっとそばにいたい。





成斗の温かさにホッと安心しながら、あたしはそのままそっと目を閉じた。








「お前、結構あったけえんだな」


すると、いきなりそんなことを成斗に言われて、あたしの心臓がドクンと脈立った。



だけどあえて何も言わず、そのまま黙っていたら、不意に小さな声で「安心した」とそれだけ成斗が口にした。



そんな事サラリと言うなんて、反則だよ。





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