この出会いが奇跡なら-上-
「は?はないんじゃね?俺本気なのに…」
「!」
その言葉を合図に、どんどんと近くなる森とあたしの顔の距離。
嫌だ、怖い。
「――やめて!」
気持ち悪くて、ドンっと森の身体を押した。
けど、あたしなんかのチカラじゃ到底森の身体はビクともしない。
「俺の女になれよ」
「……っ」
あと数センチで距離がゼロになる一歩手前。あたしは怖くてギュッと目をつぶった。
嫌だ嫌だ嫌だと念じていた、丁度その時だった。
「痛ッ…」