この出会いが奇跡なら-上-
愛子と皐月君は二人でいい感じになって遊んでいるのに、あたしはと言うと、男3人と一緒に何故かサバイバルゲーム。
あたし、こういうゲームが一番苦手なんだよ。
そう思いながらも、成斗とペアを組むことになって、悲鳴に近い声を上げながらゲームをしていると、隣で
馬鹿馬鹿馬鹿って、さっきからあたしにそう言ってくる成斗。
そんな事言われたって出来ないものは出来ないし、怖いものは怖い。
結局、一度も負けたことがなかった成斗は、あたしのせいでゲームオーバーしてしまい、超不機嫌。
「あーあ」とあたしを見て言う悠紀君と光輝君。
……あたしのせいですか。
というか、こんなことで不機嫌になる方がおかしいでしょ。
大人げないって言うか。子供っぽいって言うか。
そういうところもあるんだなって、少しばかり可愛く思えて来ちゃったり。