この出会いが奇跡なら-上-




半ば楽しそうな二人が聞いたけど、その人も結局何も知らなかった。

それに怯えててちょっと可哀そうだった。


「もうちょっと優しくしてあげても…」

あたしが小さくそう言うと、

「これくらいしないと本当の事言わないだろ?」

隣で悠紀がそう言った。


それを聞いてた光輝が、「俺ちゃんと優しくしてあげてるし」と少し不貞腐れながらもそう言う。


…いや、あんたが一番怖いよ。


それからというもの、何人もの人に聞いたけど、結局、手がかりは見つからなかった。




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