Freaky
 怒りがおさまったちはるはベッドにもぐり込んだ。
怒りが冷めたのはいいが、それと引き替えにまたあの虚無がちはるを襲った。

グルグル、もやもやとちはるの頭の中をゆっくりと、それは侵食していった。

 ――もう嫌だ…。この気持ちは一体何?何処から来るの?
押し潰されそう…。あたし、頭がおかしくなっちゃった…?――

ちはるは、明日が来るのが急に怖くなってしまった。
横になっているのに、眠れない。

 それでも「明日」はそれを許さなかった。
ちはるは遂に一睡もできずに、朝を迎えてしまった。




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