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第一章☆高校一年生
『普通の女子高生』ってどんなだろう。
髪を染めて、スカート短くして、放課後遊んで、彼氏がいて…
そういう女子高生ってことなのかな。
教室の窓からグラウンドを見ながら璃子は思った。

私も普通になりたいな…。


親の期待に応えたくて、4つ上の兄と同じ進学校に入学した。
自分のレベルを考えずに、ただがむしゃらに勉強してやっと受かった学校なので、入ってからは劣等感でいっぱいだった。
たくさん勉強して、いい大学に入って、いい会社に入ったり公務員になる。
それがこの学校で言ういい人生なのだ。
親もそれを望んでる。
実際兄は教育学部に進み、教師を目指していた。
璃子もそんな人生を送ろうと思ってた。というよりもそれでいいやと思っていた。
すべてに無気力でただ毎日を消化していくだけの日々を送っていた。

あの人に会うまでは…
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