*エトセトラ*
よしよし…。

黒崎は今精神的ダメージを受けているに違いない…!!

これで夜な夜な頭を悩ますがいい…!!


陰で一人ほくそ笑んでいると、再び浅野さんの声が聞こえてきた。


「和泉君見て!!5人に同じ内容の手紙を送らないと不幸になるって!!どうする!?書くの!?」

「書くかよ!!」

「でも誰がこんなこと…。いくら和泉君が愛想なくて、冷たくて、自己中だからって…」

「……モカ、さらっとヒドイこと言ってねえか?」


浅野さんは心配そうな素振りを見せているが、きっとカモフラージュだ。心の中ではざまあみろと思っているに違いない。


ニヤニヤと2人の様子を見ていると、黒崎が「くだらねえ」と言いながら、僕が書いた不幸の手紙をポイっとごみ箱に捨てた。
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