*エトセトラ*
黒崎にガツンと言ったことだし、次の作戦に移らなければ…。



そして、放課後――――。


来た来た…。


部活終わりの黒崎と、それを待っていた浅野さんが2人で下駄箱までやってきた。

陰から2人の様子をじっと覗いた。


「……何だこれ」

自分のくつ箱をのぞいた黒崎が、怪しそうに呟いた。


……よしよし、気付いたみたいだ。


「なに和泉君?もしかして、またラブレター!?」

「……にしては、超汚ねえ紙なんだけど」


僕が用意した、ボロボロでうす汚い紙を取り出した黒崎は、二つ折にしていたその紙を開いた。


「なんか書いてある。……これは、不幸の手紙です」

「ええぇ!?不幸の手紙!?和泉君何やったの!!」

「何もしてねえよ!!」

「私不幸の手紙なんて初めて見たよ!!今どきまだあるんだね!!」


浅野さんは興奮気味に黒崎が持っている手紙を見ていた。
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