幕末Drug番外編−沖田総司−


『−…裏切ったら切腹、でしたっけ?』

『ああ…介錯は俺がしてやるよ。』

『やだなぁ…目が本気。』

『俺はいつでも本気だ。』


ねぇ土方さん。

アンタや近藤さんが居てくれなければ、俺はきっと此処に居ない。農民の子供でも、武士の魂を持つことが出来ると教えてくれたのは、紛れも無いアンタと近藤さんだ。

だから…







生きて












生きて















いつか…アンタを、笑わせてみせますよ。















『…ゴホッ』

ふと胸元が苦しくなり咳をした。同時に、掴まれていた襟元が緩められる。

『…具合が良くないんだ。早く帰るぞ。』

『ただの咳です。』

『良いから来い。』


胸に抱いた子猫ごと、屯所へと連れて行かれた。








土方さん、俺はいつまでアンタ達と戦えるだろう。

もし…


もし戦えなくなる日が来るのであれば、その時は




アンタの手で…−。




…なんて。




胸元に抱えた子猫の喉を撫でながら一度だけ振り返り、桜の木を目に焼き付けた。











−FIN,
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

幕末Drug。
林檎祭/著

総文字数/61,241

ファンタジー75ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
この物語はフィクションです。実際の史実とは異なる部分が多々あるかと思いますので、ご了承下さい。 −−−時は幕末。 静寂が支配する筈の夜中にすら、刀の音が空に響く。 何時からこうなってしまったのか。 戦うことで己の力を示し、負けた者は血を流し、悲痛な表情で足掻き苦しむ。 …嗚呼、此の国の未来は一体。
幕末Drug。番外編・其の弐−沖田総司−
林檎祭/著

総文字数/5,126

ファンタジー7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
沖田総司の番外編、パート②です!どうぞお楽しみ下さい。
幕末Drug。番外編-斉藤一-
林檎祭/著

総文字数/2,577

ファンタジー5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
幕末Drug。の番外編です。斉藤さんの生き様に焦点を当ててみたいと思います。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop