さぁ、跪いて快楽を乞え!
「……っ! お前なんか嫌いだ!」

「存じております」

顔色一つ変えずに薫から発せられた言葉を受け入れる。

「もう良い! 明日からも一人で起きる! お前なんか絶対に部屋に入って来るな!」

怒りに震え、自室へと走って戻る薫を橘が見送る。
ただ一言、

「畏まりました」

と言って……。
< 24 / 119 >

この作品をシェア

pagetop