王国ファンタジア【氷眼の民】―ドラゴン討伐編―
上から襲う鋭利な切っ先。
とはいえ攻撃範囲が狭いあれでは避けてくれと言っているようなもの。
余裕を浮かべるオメガに、レインは微笑した。
氷刀の切っ先が、幾重にも分かれたのだ。
一気に増した攻撃範囲。
無数の切っ先が地面に突き刺さると、辺りに砂塵が舞いオメガの姿を隠した。
地面に戻ると、新たな氷刀を作り出す。
仕留め切れていないと思うが、多少の傷は負うだろう。
長年命の賭け取りをした野生の勘がそう告げる。
すると、砂塵のど真ん中で小さな竜巻が発生した。
砂塵は消え、幾重にも分かれた氷刀も竜巻に巻き込まれ姿を消す。
竜巻が治まると、その中央に剣を肩に携えたオメガが立っていた。