王国ファンタジア【氷眼の民】―ドラゴン討伐編―
岩竜は方向転換が苦手なのか、明後日の方向へ突き進み。
だが時期に戻って来るだろう。ドラゴンモドキは好戦的な生き物だ。
策を練りたいが次の攻撃まで時間がない。
現在のレインの氷結魔法では数秒の足どめしか出来ない。ユリエスのカギも似たようなものだろう。
とすれば、効率的に時間を稼ぐ方法は一つしかない。
「おい、マスターキーを寄こせ」
ユリエスのマスターキーをレインが使う。
「はぁ!? 駄目だ! これは凄く大切な物で、俺の大いなる目的のために必要不可欠なんだから!」
「使えもしないくせに大口を叩くな!」
嫌がるユリエスから無理やりカギを奪い取る。
煮え切らないユリエスだが、レインに逆らえば痛い目を見るのは自分なので渋々といった感じに口を尖らせた。