野良ライオンと文系女の猛獣使い
第一印象なんてあてにならない
「やー、こんなカワイコちゃんが俺様のファンだなんて、ウレシーにゃー」
「ファンとは違うよっ!今日はスーパーファングを見に来てたのだ!」
「まーまーまー、細かい事情はどうでもいいやね。今はこうやって出逢えたことが大事、っつーかこのハンバーグうまー!」
「だねー!アタシとしては、たとえファンじゃなくてもバンドマンとお知り合いになれたのは儲けものかもっ!…ねえ、そのハンバーグ一口くれない?」
「アンタら一体、なんなのさ……」
騒々しいにもほどがある。
やっすいファミレスったって、多少気を遣わなきゃなんないでしょうが、普通は。
それなのに、この二人ときたら。
ちなみに、先の会話の一番最後がアタシ。それまで喧しく喋ってたのは、アタシの右隣にいる加奈子と、
「うひゃひゃひゃひゃっ!カナちゃんがスパゲッチー、あーんしてくれたらあげるー」
「やっふぅ!じゃレオ君、あーん」
「あー……、あっつぅ!?冷ましてから!普通冷ましてからよ!?カナちゃんドSなの!?」
「あや?失敗失敗」
熱されたパスタを口に突っ込まれて、ふーふー言ってる正面の男だ。
スーパーファングのliveを観た後、晩御飯食べようって流れになったのは普通だったんだけど。
何処で何を間違ったのか、予想外の『オマケ』がついてきた。
スーパーファングの前座やってたDandeの二人だ。
金髪の方に声をかけられたと思ったら、いつの間にか四人掛けのテーブルでお食事中。
「およ?あざちゃん、食わねーの?」
「食べる。ほっといて」
「冷たーい!俺様泣いちゃう!」
よよよ、と泣き真似をする金髪。
声をかけられて三秒で気付いたけど、こいつウザい。
はっきり言って嫌いなタイプだから無視してるのに、やたらこっちに干渉してくるし。加奈子はなんでか意気投合してるみたいだけど、あの娘は誰に対してもああだからいいということにする。
「ファンとは違うよっ!今日はスーパーファングを見に来てたのだ!」
「まーまーまー、細かい事情はどうでもいいやね。今はこうやって出逢えたことが大事、っつーかこのハンバーグうまー!」
「だねー!アタシとしては、たとえファンじゃなくてもバンドマンとお知り合いになれたのは儲けものかもっ!…ねえ、そのハンバーグ一口くれない?」
「アンタら一体、なんなのさ……」
騒々しいにもほどがある。
やっすいファミレスったって、多少気を遣わなきゃなんないでしょうが、普通は。
それなのに、この二人ときたら。
ちなみに、先の会話の一番最後がアタシ。それまで喧しく喋ってたのは、アタシの右隣にいる加奈子と、
「うひゃひゃひゃひゃっ!カナちゃんがスパゲッチー、あーんしてくれたらあげるー」
「やっふぅ!じゃレオ君、あーん」
「あー……、あっつぅ!?冷ましてから!普通冷ましてからよ!?カナちゃんドSなの!?」
「あや?失敗失敗」
熱されたパスタを口に突っ込まれて、ふーふー言ってる正面の男だ。
スーパーファングのliveを観た後、晩御飯食べようって流れになったのは普通だったんだけど。
何処で何を間違ったのか、予想外の『オマケ』がついてきた。
スーパーファングの前座やってたDandeの二人だ。
金髪の方に声をかけられたと思ったら、いつの間にか四人掛けのテーブルでお食事中。
「およ?あざちゃん、食わねーの?」
「食べる。ほっといて」
「冷たーい!俺様泣いちゃう!」
よよよ、と泣き真似をする金髪。
声をかけられて三秒で気付いたけど、こいつウザい。
はっきり言って嫌いなタイプだから無視してるのに、やたらこっちに干渉してくるし。加奈子はなんでか意気投合してるみたいだけど、あの娘は誰に対してもああだからいいということにする。